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ラジオ福島

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番組ブログ

番組名:つながroom Five

2022.09.13(火)つながroomFive9月10日(土)放送「映画監督 中村和彦さん②」

今回も、障がい者サッカーなどのドキュメンタリー映画を中心に撮影されている、 
映画監督の 中村和彦さんにご出演いただきました。

Q 中村監督がこれまで撮影された作品について、ご紹介いただけますか。

障がい者サッカーについての作品が多く、例えば、肢体不自由の電動車いすサッカーや耳が聞こえない方が行いサッカーといった作品が多いです。

Q 私たちが気軽にネットで観られる、短編ドキュメンタリー作品もありますね。

そうですね、映画を1本作るのに時間もお金も掛かりますので、そういう短い作品も撮っています。


Q「Yahoo!Japan クリエイターズ」というサイトからみた動画に中村監督の作品が載っていて、それを観て感銘を受けて監督に番組への出演をお願いしました。
私が最初に観た作品が、精神障害を抱えたフットサル日本代表選手のドキュメンタリーでした。中村監督が、撮影・編集・インタビューなど全てお一人で作られたのですか?

そうですね。そのフットサル選手は、自閉症やうつ病など色々な精神障害を抱えています。「Social Football」といって、色々な精神障害を抱えている人たちがやっているフットサルがあります。彼はそこで社会復帰するためにフットサルをしていました。その彼が、自閉症の子供たちにフットサルを教える教室を始めたので、その様子を収めた短編が撮れないかと思いました。当時、彼は大阪、自分は東京に住んでいたため、カメラを担いで大阪に何度も通って作品を作りました。

Q 作品を観て、出演者の自然な表情、ありのままの姿が映っていたことに感動しました。主人公は精神障害があるため、時折不安定になることもあるのですが、そういった自然な“人の素の部分”も映像に映し出されていました。監督と出演者の信頼関係が築かれていないと撮るのが難しいのではないでしょうか。

カメラを向けて何か変わっている事があれば、そういう部分は映像には使わないので。連続して撮っているとカメラの存在を気にしなくなってきますし。彼は、自閉症スペクトラム症といってコミュニケーションがなかなか上手くいかなかったりするということですが、子どもたちを教えて順調にいっていることもあれば、トラブルがあって上手くいっていないという部分もあります。自然な形で両面を描きたいと思い、映像にまとめました。
 
Q どのくらいの期間で撮影されたんですか?

4カ月間に渡って何回か大阪に通いました。

Q 制作された動画の長さは10分位ですが、4カ月もかけて作られたんですね。
 
フットサルスクールといっても全然ボールを蹴ることが出来ない子がいるようなところです。そこに一回だけ行っても分からない、たまたまの一回だけ撮っても分からないと思いました。そこで、3回くらい同じスクールに通い、何回か通ったという流れになります。

Q いいモノを撮るには何回も通うのが大切ですよね。

中村監督が、映画を撮りたいと思ったきっかけは、どんなことからだったのでしょうか。
学生の頃上京したとき、周りに映画座がありまして、浴びるように映画をみました。そこで、映画の作り手側に回りたいと思い、最初はドラマなどのフィクションの映画の助監督をしていましたが、サッカー好きが高じてサッカーのドキュメンタリー作品を撮るようになりました。

Q 今は監督のお仕事のみで、生活されているんですか?

その時によって異なりますが、資金が足りなかったり大変な時期は、他の仕事をすることもあります。これまでですと、重度の肢体不自由者が行う「電動車いすサッカー」の選手が主人公の「蹴る」というタイトルの映画を作りました。その時は、選手たちのことを深く知るために、介護の資格をとって介護の仕事をしたこともありました。もちろん、色々やらないと食べていけないという部分もありましたが…。

Q 他にはどんな作品がありますか?
 
今も色々撮影している映画がありますが、障がい者サッカー、あるいはサッカーに限らず、色々な障害の方々の映画を描きたいという想いはあります。他にやる人がいないことをやるしかない、そんな想いです。


中村監督の作品は、ドキュメンタリー動画を掲載している
「Yahoo!Japanリエイターズ」で“中村和彦監督”と検索していただくと観ることができます。また、ドキュメンタリー映画はDVDも販売しています。
ネットで気軽に見ることもできますので、ぜひ興味を持たれた方は検索してご覧になって下さい。

2022.09.03(土)「つながroomFive」9月3日(土)放送分「映画監督 中村和彦さん」

今回は、南相馬市のマーチングバンドにスポットを当てて映画を制作された、
映画監督の 中村和彦さんにお話を伺いました。

中村監督は、南相馬市のマーチングバンド「Seeds+(シーズプラス)」のドキュメンタリー作品を撮影されました。
「Seeds+(シーズプラス)」は、震災前、原町第一小学校マーチングバンドとして、全国大会の常連校でしたが、震災後、避難するメンバーも多く活動できなくなってしまいました。
それから数年後、Seeds+が活動を再開したということから、中村監督は、その様子をドキュメンタリー映画作品にされました。
映画には、Seeds+が2015年に愛媛県を訪れ、プロサッカーチーム・愛媛FCの試合の前座で演奏した感動的なシーンが写されています。映画を撮影された中村監督のインタビューです。

Q中村監督は、ドキュメンタリー映画を専門にされているのでしょうか?
昔はフィクションの映画を撮影していましたが、今はドキュメンタリー映画のみですね。
元々サッカーが好きで、サッカー日本代表のDVDの仕事(W杯予選やアジアカップなど)をするようになり、その中で障がい者サッカーにも日本代表があることを知り、障がい者サッカーの日本代表のドキュメンタリー映画を作るようになりました。サッカーから日本代表に入ってきた流れです。

Q中村監督と福島の繋がりは?
それもサッカーの繋がりがきっかけで、南相馬市に「Seez+(シーズプラス)」というマーチングバンドがあって、2015と2014年に、そのマーチングバンドが愛媛FCに招かれて、試合前に演奏するということがありました。
“その話を映画にしてくれないか”と、サッカー繋がりで交友がある“ツンさん”という方に頼まれたのが映画を作ったきっかけとなりました。
 
Q映画のタイトルは?
タイトルは「MARCH」。マーチングバンドのマーチ、3月11日の「MUCH(3月)」、また、「前に進む」という意味も込められています。

Q南相馬市のマーチングバンド「SEEDS+」の皆さんは、震災で大変な思いをされていましたね。
東日本大震災や原発事故の影響で、県外に避難したメンバーもいて、遠くは福岡まで避難した人もいました。色んな子供たちがいましたが、段々と気が進むにつれて集まって、過去の映像をもらったりしてまとめました。

Q監督は福島に通われたんですか?
10回ぐらい通って撮影しました。2015年当時ですから、富岡や浪江だったり、そのまま残されているような場所もあって、その時点で5年以上経っているけど、全然手つかずのような風景が残っていました。最初は結構驚いて、きちんと撮影しなくてはいけないという想いを新たにしました。
最初はもっと短い期間で作ることができると思っていたのですが、思いを聴いたり風景に接したりすることで、きちんと向き合って撮影しなくてはいけないという気持ちになりました。

Q映画の最後のシーンで、震災の爪痕の様子や復興へ向かう前向きな街並みなど両極端な映像が写されていましたが、どんな想いを込められたのですか?
映画の最初の部分では、街の爪痕が大きかった場所の様子を写して、後半はサーフィンや相馬野馬追が再開されている映像を並べました。現実に起きたことも描きつつ、その後の復興している様子も描きました。
SEEDS+が愛媛FCとセレッソ大阪の試合の前座で「RPG」(セカイノオワリの曲)を演奏している様子も撮影しました。その時に、サポーターからはチーム名のコールがあるはずだったのですが、その時は、SEEDS+へ向けてサポーターから“南相馬コール”が沸き起こりました。


感動的なシーンもありましたね。観ていて温かい気持ちになりました。
(次回へ続く…)

2022.07.24(日)2022年3月5日(土)放送「いわき自転車文化発信・交流拠点ノレル?」メカニックマン 梅澤 和功さん

今回は、いわき自転車文化発信・交流拠点ノレル?の メカニックマン
梅澤 和功(うめざわ かずよし)さんにご登場いただきました。

収録の日、梅澤さんは「自転車のチューブ交換のための講習会」の準備をされていました。自転車に乗っていてパンクしたらどう対応するか?という内容の講習。

Q NORERU?はどのような施設なのでしょうか?
 概ねコミュニティースペースだと思っていただいていいのですが、コミュニティースペースの中に、自転車屋さんの機能が入っているようなイメージの場所です。
 フロアとしては、オフィスルーム、スタッフが常駐しているメカニックルーム、勉強や仕事ができるワークスペース(こちらでは、いわきFCの選手も一生懸命勉強している姿も時に見られます。)それから、畳の部屋「インクルシブルーム」は、いわき産の杉材が使われているので、その魅力を存分に楽しめます。ぬいぐるみやカードゲームなども置いてあるので、親子連れの方が多く利用しています。
 
Q 施設はいつできたのでしょうか?また、どんな目的で建てられたのでしょうか。
 2021年11月に完成した施設です。いわきは、雪の心配も比較的なく、年間を通してサイクリングが楽しめる環境のほか、海岸沿いに長浜サイクリングロードがあるので自転車を乗るにはもってこいの環境。ですが、自転車屋が少なく、自転車に乗っていてトラブルが起きた時に対応しずらい場所でもあります。そのための一助になればと思い、施設を立ち上げました。

QいわきFCが拠点としている「いわきFCパーク」の中にありますね。
 はい、ちょうどノレルが入っている施設の3階に、いわきFCカフェがあります。

Qノレル?の名前が特徴的ですが、どんな想いが込められているんですか?
 「ノレル?」のクエスチョンマークが名前に入っていると、疑問に思って調べていただけるきっかけになりますよね。インパクトがある名前にするために「?」を入れました。
あとは、“自転車が乗れるのだろうか?”という疑問が湧いてくると思うのですが、出来ないことをその時の問題を解決する為のお手伝いがしたい、そんな願いを込めました。

Q 梅澤さんは、具体的にどんなお仕事をされているのですか?
 自転車のメンテナンスや修理・相談など、自転車について全般を担っています。ママチャリからスポーツタイプなど、幅広い自転車に対応しています。

Q 価値のあるものとして、どんな自転車がありましたか?
 施設には、パラリンピックで実際に使った自転車が置いてあります。元々、日本パラサイクリング連盟で働いていたので、その繋がりで海外のチームとも仲良くなり、物々交換した自転車が飾ってあります。

Q ノレル?では、地域との繋がりも大切にされていると伺っています。
「補助輪外し教室」をやっていまして、「これから補助輪を外したいけれど、どうやって教えたらいいのか分からない」という皆さん向けに“ちょっとしたコツを教える活動”をしています。また、いわき競輪場で自転車に乗れるようになるイベントも行っています。

次回へ続く…

2022.02.26(土)「つながroomFive」2月28日(土)放送 大内宿「三澤屋」 二瓶 博子さん

「つながroomFive」2月28日(土)のゲストは、
下郷町 大内宿にある名店「三澤屋」の二瓶 博子さん。
高遠そば(通称・ねぎそば)で有名な「三澤屋」の魅力について伺いました。

大内宿といえば、景観が素晴らしいですね。今の周りの景色はいかがですか?
二瓶さん)
大内宿は夏の景色も素晴らしいのですが、冬の昔話に出てくるような景色が見られます。
茅葺屋根の上に、こんもりと丸いシルエットで雪が乗っかっている。まるで絵で描いたような景色です。

2022.02.19(土)つながroomFive 2月19日(土)放送「笑いヨガ  ②」

つながroomFive 2月19日(土)の放送は、
先週に引き続き「笑いヨガ」を広める活動をされている
福島県立医科大学 医学部疫学講座主任教授 大平哲也さんにご登場いただきました。

「笑いヨガ」は体操をしながらヨガの簡単なポーズを取るもので、
心身のリラックス効果が期待できるものだとご紹介いただきました。
今回は、教授に教えていただきながら、実際に笑いヨガをやってみたいと思います。

Q「笑いヨガ」ののやり方を教えてください。
大平教授)
笑いヨガには、笑いの体操を行う前に基本動作をします。
基本動作は、手拍子に笑いの掛け声を付けていきます。これを笑いのポーズの後に必ず行います。
それではやってみましょう!
 <基本動作のやり方>
① 手拍子をする(パン・パン・パンパン……リズム良く♪)
② 手拍子にリズムを付ける(トン・トン・タタタン!トン・トン・タタタン!…繰り返す)
③ 手拍子する位置を変える。
(トン・トンは胸の前 → タタタンの時は、手を左斜め上に挙げる。捻りながら行うのがポイント☆ )
④ ③の動作を右斜め上(対象)に行い、左右対称に動かしていきます。


基本動作が出来たら、今度は「笑いの掛け声」をつけてやってみましょう♪
<やり方>
① 先ほどのリズムに「ホッ・ホッ・ハハハ」笑いの掛け声を付けます。
② 左右合わせて4回行う。
③ 最後は、「イエイ!」と万歳の声とポーズで決めます♪

やっていると気持ちが明るくなりますね!
大平教授)
そうですね。普段万歳って中々やりませんが、万歳をしている時って嬉しい楽しいときじゃないですか。そのため、人は万歳をやるだけで条件反射として前向きな気持ちになってくるのですよ。
この「基本動作」をすることで、手の血行は良くなり肩の動きも良くなるといわれています。
 
Q では、実際に笑いヨガのポーズを教えてください。
大平教授)
ヨガのポーズは基本動作だけでも40種類以上あるといわれています。
その中で、ラジオの前でも簡単にできる「肩こりに良いといわれる笑いヨガ」です。
これは、座りながらできるので、色んな方に取り組んでいただけますよ。
<やり方>
① 小学校の時に良くやっていた「前へならへ」のポーズをします。
② 親指を内側にひねります。(この時、親指を下向きになります)
③ 右と左の手のひらをピタッと合わせます。
④ 腕を上に持っていきます。
※ポイント※ 
腕を上に挙げている時、昆布がゆらゆらと揺れているイメージをもって揺れていきます。
⑤ 右左へ交互にゆっくり揺れていきます。
⑤ そこへ、笑いを入れます。
何回か行ったら、最初に紹介した「基本動作」をプラスします。

(文章で説明しても伝わりにくい部分もありますので、笑いヨガの動画を配信している「福島県立医科大学健康増進センターのHP」をご覧ください。https://fukushima.kenzo-c.jp/media/video/covid19  )


大平教授の笑いがとても自然で一緒にやっている私まで気持ちよくなりました!
大平教授)
最初は皆さんぎこちない笑いなのですが(笑)、何回かやっているとあっという間に笑えるようになります。実は、笑っていない時にしか使われない筋肉(頬の筋肉)を使うので、アンチエイジング効果も期待できます。ちなみに、普段笑っていない方は、頬の筋肉が退化してしまいます。“意識して笑う”ことは、顔のリフトアップにも繋がると思っています。

Q これまで笑いヨガを広める活動を行ってきた大平教授ですが、挑戦してみたいことやビジョンはありますか?
大平教授)
笑いヨガは、誰にでもできて簡単、しかも、ほとんど費用は掛かりません。
笑いヨガの教室に参加された方が、今度は各公民館などで笑いの教室をぜひ開いて頂きたい。
多くの方が気軽に笑える場所が増えて笑いが溢れていくと、県民の健康度も上がっていくことが期待できます。そのために、今後も研究を続けていきたいと思います。

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