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2022.02.12(土)つながroomFive 2月12日(土)放送「笑いヨガ  ①」

佐藤成美です。今回も放送をお聴きいただきありがとうございました。
2月12日(土)の放送は、「笑いヨガ」を広める活動をされている
福島県立医科大学 医学部疫学講座主任教授 大平哲也さんにご登場いただきました。

大平教授は、福島県立医科大学で「笑い」と「笑いヨガ」の研究をされています。
 

Q そもそも、なぜ笑いの研究をしようと思ったのでしょうか。
大平教授)
元々、私は“怒り”の研究をしていました。
研究で、怒りを溜めると心筋梗塞や脳卒中を起こすといった危険があることを知りました。
ところが、怒りを溜める人に対して、「怒りを出してください」といっても
「怒りを出せないから溜めこんでしまっている」と言われてしまい、
どうしたらいいかと考えていました。
そんな時、“感情を出すこと”が大事なのではないかと考え、
怒りの代わりに笑うことが良いのではないかと考えました。

Q 怒りでなくても感情を出すことに効果があるという事ですね。
大平教授)
はい。感情を溜めこむことが良くないので、
感情を外に出すことが大切なのではないかと考えました。
それは、字度哀楽どの感情も同じなのではないかと思っています。

Q 感情を出すために、笑いだけではなく、更にヨガを結び付けて
 「笑いヨガ」ということですが、どのように行うのでしょうか。
大平教授)
「笑いの体操」といったイメージで、ヨガのポーズを取りながら笑います。
皆さん、ヨガのポーズというと難しいものもありますが、
笑いヨガでは、誰でもできるポーズをしながら笑っていきます。

Q 「笑いヨガ」は、どこからいつ始まったのでしょうか。
大平教授)
笑いヨガは、元々インドから伝わったもので、1995年に医師のマダン・カタリア博士さんが作ったものです。
今では世界108か国に広まっていて、日本で笑いヨガを指導する資格を持ってる人は、5千人以上います。各都道府県に笑いヨガの教室があるくらい普及してきていて、県内だと10程の教室があります。
私は、2013年に福島医大に赴任してからずっと笑いヨガを続けています。
 
Q これまでどんな活動を行ってきましたか。
大平教授)
福島医大では「笑って健康教室」として、
笑いヨガを主体とした内容の教室を毎年開催していました。
参加者は、主にメタボリックシンドロームを解消や介護予防を目的とした方が多く、
年齢層としては40~80代の方が参加されていました。
立っても座ってもできる、どなたでも参加しやすいです。

Q 笑いヨガの効果は?
大平教授)
「笑いの効果」と「運動効果(有酸素運動効果)」があるといわれていて、
体に関しては、軽い運動効果、血流を良くするような効果があり、
これまでの研究では、血圧が下がったり、糖尿病のコントロールが良くなったという結果が出ています。
また、「寝つきが良くなる」とか「肩こりが良くなる」とか、「冷えが改善される」といった血行を良くして体と心をリラックスさせる体操です。

Q 血行を良くするには、ヨガだけでもできると思いますが、
 そこに笑いをプラスすることでより効果が期待できるという事でしょうか。
大平教授)
笑うことで、腹筋を使って腹式呼吸ができるようになります。
そのため、より有酸素運動効果が高まることが期待できます。
また、大笑いしている時って何も考えていないのですよ。(笑)
その何も考えていない時間が、実は感情の悪循環を断ち切る作用があるのです。
そのため、心と体両方に良いのです。

次週へ続く…

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