AM:福島 1458kHz・郡山 1098kHz・会津若松 1395kHz・いわき 1431kHz・原町 801kHz / FM:中通り90.8MHz・東金山77.8MHz・西金山79.3MHz・金山79.3MHz

ラジオ福島

> 番組ブログ(番組:つながroom Five)

番組ブログ

番組名:つながroom Five

2024.04.17(水)2024.4.13放送 鮫川村の若手酪農家 清水大翼さん

鮫川村の若手酪農家で、ファームつばさ代表 清水大翼さんをゲストにお迎えしました!

Q酪農を始めて何年になりますか。

清水さん)
10年位になります。いつか地元鮫川村で仕事をしたいと考えていました。大学で酪農を学んだ時に、実習で酪農の魅力に魅せられたのがきっかけでした。
私の父が移住者で、山村留学のお仕事をしていた。その為、家には犬や猫などの動物が沢山いました。高校の時にはジャージー牛を飼い、ペットのように普通にお世話をしていました。
こんな風に動物と触れる機会が多かった為、自然と好きになり、動物について学べる大学へ進学しました。

Q幼い時から様々な動物に触れる事ができて、貴重な体験でしたね。
結果、酪農の道に進まれましたが、決め手となった出来事は?

清水さん)
大学で牧場実習があり、北海道の叔父の牧場へ頼みました。
最初は重労働で大変な事ばかりでしたが、肉体労働後のご飯が凄く美味しかったり、作業を終えた後の夜に飲むビールが美味しかったり、段々楽しみが分かってきて。辛く感じた実習も、若かったせいか一週間位で慣れました。
実習が終わる頃には、鮫川村に帰って酪農をしようという気持ちになっていました。

Q最近では、ご自分の会社「ファームつばさ」を立ち上げられました。いつ立ち上げられたのでしょうか?

清水さん)
立ち上げたのは2023年3月末で、主に乳製品の販売や地域振興事業をしています。
酪農については、個人で運営しています。

Q個人でされている酪農では、現在牛を何頭飼っているんでしょうか?

清水さん)
40頭くらいいて、お母さん牛が26頭います。ジャージー牛で、ジャージーのミルクは濃厚と言われていますが、私の牧場では、牛たちに沢山草を食べてもらっているので、「濃厚だけどさっぱり」な仕上りになります。喉越しがよく、サッパリとした牛乳です!!

Qまさに、「ちょうど良い牛乳」という感じでしょうか?

清水さん)あ、はい、じゃあそれで(笑)

次回も清水さんに伺います。お楽しみに⭐︎

♪清水さんのリクエスト曲
できっこないをやらなくちゃ / サンボマスター

2023.06.17(土)2023年6月17日放送「つながroomFive」いわき市・おにぎり専門店“ばはり” 小熊淳太郎さん

今回は、いわき市に今年オープンした おにぎり“はばり”の 小熊淳太郎(おぐま じゅんたろう)さんにご登場いただきました。

Q「ばはり」という名前は、どんな意味なのでしょうか。

小熊さん)スワヒリ語で“海”という意味があります。

Qなぜスワヒリ語の名前にしたのでしょうか。

小熊さん)僕ら二人でおにぎり屋をやっていまして、アフリカのタンザニアでお店を開きたいと思っているため、タンザニアで使われているスワヒリ語の名前にしました。

Qアフリカでお店を開きたい!?…伺いたいところですが、アフリカについてのお話は次週たっぷりとお聞きします。
今おにぎり専門店ブームですが、小熊さんもどこかで修業されていたでしょうか。

小熊さん)東京都大塚に「おにぎり ぼんご」という店で3年位勉強させていただいて、今年の3月にいわきにお店をオープンいたしました。

Qということは、オープンしてまだ3カ月程度なのですね!お客様の様子はいかがですか??

小熊さん)結構常連さんに来ていただくことが多く、2、3回どころか10回位来ていただいているお客様もいます。

Qどういった特徴のあるおにぎり専門店なのでしょうか。

小熊さん)目の前で握ったおにぎりを提供するので、温かい出来立てをお召し上がりいただけます。

Q人気のメニューを教えたください。

小熊さん)卵黄醤油漬けにそぼろを組み合わせたものとか、変わり種で“クリームチーズ”という明太マヨネーズにクリームチーズを合わせたものも人気です。
あと、いわきの「長久保のしそ巻き本舗」の“末広漬”を使ったおにぎりもあり、末広漬とクリームチーズを合わせることで“いぶりがっこ”のようなシャキシャキして濃厚な味わいのおにぎりも人気があります!

Q全部で何種類あるのですか?

小熊さん)全部で25種類あって、組み合わせを考えると25×25なので…とにかく沢山あります!!(笑)

Q梅雨に入り、ムシムシ、ジメっとしていて、何だか食欲も落ちてしまいがちです。そんな時期に、小熊さんがおススメするおにぎりの具をぜひ教えていただけますか?

小熊さん)卵黄に赤そぼろをトッピングしたものがおススメです!この“赤そぼろ”は、ニンニク、豆板醤、コチュジャンを使ったピリ辛なそぼろになります。
合いびき肉に豆板醤、コチュジャン、ごま油等々の調味料を入れて、炒めるだけで作れます。
卵黄は、卵のままで2日間位冷凍するとカチカチになるので、そのまま取り出すと、黄身だけ固り、白身はトロっと溶け出してくるので、黄身だけ取り出して醤油に一晩漬けると“卵黄醤油漬け”の出来上がりです☆

Q想像するだけでお腹が減ってきます。間違いなく美味しいですね!
それから、おにぎり屋さんのおにぎりって、ノリがパリッとしていてご飯がふっくらで絶品なのですが、家庭で作ると、どうしても海苔やご飯がベチャっとなってしまい上手に作ることが出来ません。家庭でも美味しくおにぎりを作るコツをぜひ教えていただけますか。

小熊さん)僕たちはおにぎりを握る回数を“3回以内”と決めています。3回以内で握ることで、米と米の間に空気が通り、フワっとしたおにぎりに仕上がるので、それを上手く海苔で巻くと上手く出来ると思います。
握るというよりは“手は添えるだけ”という感じです。

プロの方に美味しいおにぎりの作り方を教えていただきました♪早速作ってみます。ありがとうございました!!

おにぎり「ばはり」
◯営業:平日11:00〜15:00
◯住所:いわき市平南町55-4ホンテーヌビル2F
※出張で不在の場合もありますので、お問い合わせてからご来店ください。

2023.06.17(土)2023年2月25日放送「つながroomFive」プロサッカー選手として活躍 福島市出身・遊佐克己さん 

海外や日本のプロサッカーリーグで長年プレーされた 福島市出身・遊佐克己(ゆさかつみ)さんにご登場いただきました。

遊佐さんは、福島市笹谷スポーツ少年団でサッカーを始めて、ジェイム福島FCでプレーし、中学卒業後はサンフレッチェ広島のユースに加入。その後、J1サンフレッチェ広島トップチームに昇格、Jチームでプレー後は、海外パラグアイを経てインドリーグでプロとしてサッカーを続けてこられました。2021年には、J3福島ユナイテッドFCに完全移籍し、2年間プレーされました。

Qトレードマークの金髪はお変わりないですね。ずっと金髪スタイルを貫いていらっしゃりますが、変えない理由はあるのでしょうか。

遊佐さん)金髪は変えずに、進んでいこうと思っています。理由は“自分を律することができる”ためです。

Qいつから金髪にされているのですか?

遊佐さん)インドに行った二年目ぐらいから。

Q遊佐さんは、地元のプロサッカーチーム・福島ユナイテッドFCで2年間プレーされました。当時、どんな思いでプレーされていましたか?

遊佐さん)日々自分は何ができるんだろう、それがどんな風にチームのためになるのだろうか、ということを考えながらプレーさせていただいていました。

Qユナイテッドで一番声を出して練習に取り組まれていたのが、遊佐さんでした。遊佐さんの中で大切にしていたことは、どんなことでしょうか??

遊佐さん)大事にしていたというよりは、“試合に出たい”それにつきます。そのためにやれることは全てやっていました。

Qコロナ禍がきっかけとなり、インドから日本に帰国しJリーガーとして新たな舞台での挑戦でした。そこでは、どんな事を学びましたか。

遊佐さん)毎日が学びでしたね。サッカーもそうですし、組織、戦術、そして、日常生活の中でも色々な意味で。長くインドという自由な場所で生活していたので、しっかり規律がある日本での生活は、全てが学びでした。

Q日本とインドの違いって、どんなところでしょうか。

遊佐さん)全て時間をしっかり守る日本。時間にはルーズなインド。サッカーの面でも、インドは組織というよりは“個々”で進めるという部分があります。一方で、日本は組織優先。チームが一番にあり、自分はその中の一人という感じで、全て真逆のように感じました。

Q地元でのプロサッカー選手生活ということで、これまでと違う気持ちもあったのではないでしょうか?

遊佐さん)生まれ育った街にJリーグチームがあり、このチームでプレーできるということは、皆が叶えられるものではないので、本当にかけがえのない二年間になりました。

Q周りからはどんな声を掛けていただきましたか?

遊佐さん)入団した時、1年経過した時、2年目始まった時と別なのですが、期待していただいた方からは「頑張れよ!」という声がありました。ずっと試合に出られていなかったので、そういう中でも「試合に出ること待っているよ!」と言っていただいた時は、“それを裏切ることが出来ない”という強い気持ちになりました。

Q大変だった時期もありました。どうやって乗り越えようとされましたか。

遊佐さん)結果に結び付けるために、生活の中でルーティーン化している事を時々変化させたり、継続させたり。“自分がやる”と決めた事は、自分を信じてやり続けていました。

Q遊佐さんなりのルーティーンというものは、どんな事だったのでしょうか。

遊佐さん)決して難しいことではなく、早寝早起きするとか、練習前の準備をしっかりしてケガしないようにしっかりするとか。そして、その準備はどこに繋がっていくのかということをよく考えて、120%の力を発揮出来るように心掛けていました。
また、変化を付けたことは、子供と一緒に寝て一緒に起きることです。早寝早起きの時間が更に早まりました。

Q早起きしてどんなことをされていたんですか?

遊佐さん)早起きをして、“その時の自分の声を聴く”じゃないですけど、早起きすると一人で、周りは誰も起きていない。散歩をしながら空気を吸い歩くと、自分の中から出てくるものと向き合えます。あとは、トイレ掃除やお風呂掃除など “自分の心を整えられること”を行っていました。
自分の行動が“自分の人生”に繋がっていくので、周りをみて行動するというよりは、自分と向き合うということが一番大切だと感じています。

Qトップチームを離れた後もその習慣は続いていますか?

遊佐さん)今は、もう少し早く起きていますね(笑)4時とか、やることがあると3時半とかに起きることもあります。高校の講義などが入ると、自分の中で満足できる準備をしたいので、そのために力を注いでいます。また、子供と向き合う時間にも充てています。

遊佐さんは常に自分と向き合い続けたからこそ、長年プロの世界で活躍されたのだと感じました。次回は、遊佐さんの進路や次の世代へ向けての想いを伺います。

2023.03.11(土)2023年3月11日(土)「郡山市 日本大学工学部土木工学科 中野和典教授②」

きょう、3月11日で東日本大震災・原発事故から12年を迎えました。災害が起きたらどうするか、防災について考える機会でもあります。
そこで、今回も水を一滴も無駄にしない“ロハスのトイレ”を研究開発されている、日本大学 工学部土木工学科(郡山市)中野和典(なかの かずのり)教授に伺いました。

Q今週も郡山市にある日本大学工学部があるキャンパスからお伝えします。キャンパス内にロハス工学を用いて作られたトイレがありまして、トイレの前で伺っていきます。私たちが普段使っているようなトイレと変わりが無いようにみえますね!

中野教授)はい、仮設トイレの横に白い箱がありますね。これが今までと違うところです。

Q白い箱の中にキッチンペーパーの様なロール状の紙が入っていて、その上には粒々が入った箱があります。これが他のトイレと大きく違う部分なんですか??

中野教授)はい、この仮設トイレを使うと水が流れて、流れたものがこのキッチンペーパーのように見える不織布の布を通ると、水がろ過される仕組みになっています。不織布の上には汚物やトイレットペーパーなどの固形物だけが残って、水は5秒で通り抜ける仕組みです。

Q大勢の方が使っても、問題なくろ過されていくのですか?

中野教授)はい、ろ過も5秒で出来ます。実はこの布は、一回使う毎に巻き取る仕組みになっていて、永遠に詰まる事はありません。100回分巻き取れるロールなので、トイレをするごとに巻き取る必要はありますが、1日に100人利用しようが300人であろうが、問題なくろ過することができるんです。それから箱の中にある粒々は、前回お話した金魚の水槽の水と同じような、見ても不快にならないようにきれいな水、再生水を作る仕組みになっています。

Q実際に県内では、このロハスのトイレは利用されているのでしょうか?

中野教授)実は一台だけ、飯舘村に2015年に作った一号機が置いてあって地元の方に使っていただいていますが、それ以外はこの大学内にしかまだ無いです。

Qキャンパス内にはロハストイレが2基あって、きちんと利用されているんですか?

中野教授)はい、トイレを使ってもらわないと研究になりませんので、研究室のメンバーが主体になって毎日使って浄化できることを実証しています。
 
Q東日本大震災から、きょう3月11日で12年となります。震災当時、中野教授は宮城県にいらっしゃったそうですね。被災されたことが、ロハストイレを作るきっかけにもなったそうですね。

中野教授)仙台市にいました。大きな地震が起きて避難所に行くとどうなるのか、身を持って感じました。避難上に行くと、非常食や非常用の水が用意されていて、それを飲んだり食べたりすると私たちはトイレに行きたくなります。ただ、トイレはそんなに万全ではなく、水が流れないと前の人がした汚物が残ってしまい、それが続くと想像が絶するトイレになってします。そういうトイレを経験すると、今度は用意されている食べ物を食べたくなくなるんですよね。そうやって避難所で持病が悪化したり、震災で助かった命が避難所で体調が悪化して亡くなってしまうという方もいます。そういうことを目の当たりにしました。

Q実体験がきっかけになって、ロハスの研究を始められたのですね!そして、2年前にロハスのトイレを商品化するための会社を立ち上げられました。どういった企業なのでしょうか?

中野教授)「e6s(エシックス)」という会社です。数字の6は、SDGs(エス・ディー・ジーズ)の6番目の目標“世界中に安全な水とトイレを”を達成できるようにという想いで付けました。“e”はエコロジー、環境に優しいという意味。“s”はサステナブル。e6sというシステムを水洗トイレに付けることで、あらゆるトイレが断水しても使い続けられる水洗トイレになるように。そのような想いで名付けています。

Q実際に商品化されまして、具体的にこれからどうされる予定ですか?

中野教授)まずは、災害の時に皆さんが避難される避難所などにe6sのトイレが備えられているといいと思います。水や電気が無くても動くトイレというのは、世界中の3人に1人が、インフラが無くて水洗トイレが使えない生活を送っている。これから大きな震災が来ると予測されているので、その備えに貢献できるように日本で社会技術として証明していき、その次は世界中のトイレの問題を解決していきたいと思います。


私達が毎日何気なく使っている水洗トイレですが、世界では水洗トイレが使えない人もいるということを忘れてはいけません。そして、どんな時でも皆が水洗トイレを使えるようになるように、まずはロハスのトイレが日本で使われるようになって、その技術が認められ、世界の色々な場所でロハスのトイレが活用されることを願っております。

2023.03.04(土)2023年3月4日(土)放送「日本大学工学部 土木工学科 中野和典教授」

間もなく3月11日ですね。災害への備えについて改めて考える時期でもあります。
私達が生きていくためには、食料はもちろんなんですが、“トイレ”も必要なものの一つです。地震や水害の影響で、水洗トイレが使えなくなってしまうことも起きるかもしれません。

そんな中、水を一滴も無駄にしない“自立型水洗トイレ”の研究開発が、県内で行われています。
郡山市にある、日本大学 工学部土木工学科 中野和典(なかの かずのり)教授に伺います!

今回は、日本大学工学部土木工学科の研究室からお伝えします!研究室には、写真のような不思議なものが置かれています。どんな研究が行われているのでしょうか?

中野教授)私たちの研究室では、水を上手にリサイクル利用する研究を行っています。桶の中には見てわかるように金魚が沢山います。水をリサイクル利用すると言いましたが、この魚が汚した水が一時間に一回汲み上げられて、上の花壇に入る仕組みとなっています。この花壇に入った水が花壇を通り抜けて、下の桶に落ちていく時には水がキレイになり再生されて戻っていく仕組みになっています。

Q花壇の中には、粒々している土のような物が入っています。これがキレイにしてくれるのですか?

中野教授)そうですね。これを私たちはろ材と呼んでいます。汲み上げられた水が、ろ材を通る時に汚れがこされたり付着するのです。それを植物が後で根から吸って利用するという仕組みです。実はこれ、自然の生態系の仕組みをマネしただけなんですよ!出来るだけエネルギーを使わずにこういうことをすると、色んないいことがあるのです。

Qそれが“ロハス工学”ということですね!

中野教授)そうです。日本大学工学部では、健康で持続可能な人材を育てるエンジニアリングを研究していて、これもロハス工学の一つです。

Qこのロハスの仕組みが、中野教授が研究開発されている“ロハスのトイレ”にも使われているのですね。

中野教授)そうです。どんな水であっても、こういうシステムをくっつける事で、水をリサイクルして利用できます。トイレにくっつけると、トイレで使った汚れた水がキレイになって戻ってくる。またキレイになって戻って来て、次に流す水として使えるというシステムに繋がってきます。

Qこういった災害時でも使えるトイレは、災害が多い今だからこそ考えなくてはいけませんね。

中野教授)そうですね。今災害という話が出ましたが、今抱えている電気や水道が使えなくなると、トイレに流す水が手に入れられなくなります。ですから、トイレで流した水がその場で再生されて、次に流す水に使えないと水洗トイレは成り立たなくなります。それが非常時のトイレの実態です。

Qロハストイレの研究はいつから始められたのでしょうか?

中野教授)研究を始めたのは2015年です。最初の3年間は、家庭の花壇でお家のトイレの水が浄化できるようにすることからでした。例えば、4人家族でしたら、4人でずっと何年間も同じ水を使い続けられるシステムを考えていました。ですが、実際に災害が起きると、避難所にいる100人以上の人がトイレを使うことも考えられます。今まで考えてきた4人家族分の排泄量でしたら、自然界が分解してくれる速度でも分解できますが、さすがに一日100回以上の排泄があると、自然界の分解では追いつかないのです。そこが問題点でした。

Qそこはどのような考えで解決されたんですか?

中野教授)ロハスの考えだと、私たちが出す廃棄物は、植物に必要な栄養です。ただそういった考えだと緊急時では間に合わないので、上手に回収するという方法に切り替えました。今、私たちは不織布マスクをして話していますが、考えた仕組みにはこの“不織布”を使います。不織布という、とても薄いプラスチックのフィルターでこし取るのです。トイレを使うたびに“捨てる”という方法を編み出しました。

Q日常で使うものからヒントを得たのですね!

中野教授)非常時は何年も続くというよりも、一時的なもので、一週間、一ヶ月だけなどに限定されます。汚物を有効活用するよりは安全に回収するほうが重要です。そうすると、分解する時間が掛からない“捨てる”方法であれば、100人でも200人の排泄物でも処理できるようになります。

長い期間を掛けて、自然に優しく水を無駄にしない方法を編み出されたのですね。次回は、実際にロハスのトイレを見せていただきながら中野教授にお話を伺います!

© ラジオ福島.All Rights Reserved.