冬眠から目覚めたクマは、春から山菜、昆虫、木の実などの食べ物を探してよく行動します。特に、好物のタケノコや山菜を求めて活発に行動しています。また、子連れのクマや若いオスグマが、奥山から里山へ下りてくることもあります。こうしたクマとの遭遇を避け、被害を未然に防ぐために次のような心構えが重要です。

A 遭遇しないための心構え
 まずは、あなたの周辺にクマがいるのかどうか知ることが大事です。もし、いたとしてもクマは積極的に人間を襲うことはほとんどありませんので、住み着かないような対策や遇わないようにすることがまず必要です。
  1. クマがいるのかどうか調べてみよう。(痕跡を調べる)
    クマの糞 : 人間と同じかちょっと大きめで形も人間と同じ。食べ物によって変化。
    足跡: 幅は成獣で7~13cm。
    熊棚: 樹上に折った枝を集めたもので、鳥の巣に似ているが、枯葉がつくことで区別。
    熊はぎ : スギやヒノキの樹皮を剥がす行為のこと。樹皮が残り、甘皮部に歯で削いだ痕が残るのが特徴。
  2. クマの行動を知り、遇わないようにする。
    クマの痕跡や目撃情報がある場所では突然出遭わないよう特に注意してクマ鈴、ラジオなど音のするもの を身につけ、クマに自分の存在を知らせるよう行動し、必要に応じて引き返す勇気を持ちましょう。
    春、秋は昼もよく活動している。夏、1 日の中で活発に行動するのは朝夕。人家の近くへは、夜間にやっ てくることもある。山際での農作業等はクマ鈴やラジオなど、音のするものを身につけて注意して作業をする。
    子グマを見つけたら親グマが近くにいると考えられるので、そっと立ち去る。子グマを守ろうと、親は攻撃してくるので危険である。
B 里を餌場と認識させないための心構え
 知らず知らずのうちに、クマがあなたの周辺に住み着こうとしているかもしれません。ここはクマの生息できる場所ではないことを、はっきりさせるために次の点に注意しましょう。
  1. 人家の周りにクマの餌となりうる生ゴミ等を放置しない。
  2. 人家の周りに収穫しない柿の木などを放置しない。
  3. ペットフードや家畜の餌を食べていたクマの報告もあるため、ペットフードなどはフードストッカーや納屋などに保管することが望ましい。
C 出遭ったときに興奮しない、興奮させないために
  1. 遠くにいるのを発見した場合は、あわてずそっと立ち去る。
  2. クマから目を離さないようにして、できるだけゆっくりと後ずさりしながらクマから離れる。クマとの間に立木等の障害物を入れることができる位置に移動することで突進を防ぐこともできる。
  3. 背中を見せて逃げると、クマは本能的に襲ってくるので、走って逃げない。

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