ラジオ福島

 福島県内のクマの目撃情報です。福島県警察本部や市町村からの情報をもとに掲載し、また、ラジオでもお知らせしています。尚、地図にプロットしたマーカーは目撃場所の代表点付近にプロットしたものですので、ご了承願います。また、「月別目撃件数」も随時更新しています。

月別目撃件数

 ツキノワグマ 出没注意報 発令中

 通常クマは12月上旬には冬眠に入りますが、2025年は12月の目撃件数が71件と過去最多を記録しており、冬眠しないクマ「穴持たず」が多く出没しました。また、3月以降は早期に冬眠から目覚めるクマが増え、目撃件数が増加するおそれがあることから、福島県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」(冬期)を発令しています。(福島県)
● ツキノワグマ出没注意報
 ○発令期間:2026年1月16日~4月15日
 ○対象エリア:県内全域

 近年、特に令和7年は福島県内だけではなく全国でクマの目撃や被害が多発しました。冬眠明けを迎える春先には、再び活動を開始し、食料を求めて人里への出没も増え、被害が発生する可能性も増えてきます。わたしたちも注意が必要になってくるこの季節に、専門家の知見を交え、ラジオを通して、県民の皆様に「正しい理解」と「具体的な対応」を呼びかける30分特別番組を企画いたしました。
◆タイトル 「rfc特別企画 知って備える~春のクマ対策」
◆放送日時 2026年3月24日(火)14:00~14:30〔生放送〕
◆出  演 福島大学食農学類 望月翔太 准教授
◆放送内容 望月翔太 准教授をゲストに迎え、春先のクマの習性など県民が知るべき知識を提供し、リスナーの皆様からの質問にもお答えします。

「rfc特別企画 知って備える~春のクマ対策」番組の要点

「春のクマ対策に関する現状確認と対応方針の共有を目的に、福島大学 食農学類 望月翔太 准教授の見解を中心に、福島県内の出没動向・原因・住民向け行動指針・行政の管理方針を整理」
(1)現状と今後の見通し(春季の出没見通し)
・冬季の出没は例年より多かった。
・昨年、人里近い冬眠場所が増加。
・冬眠中でも早期覚醒・穴の移動があり、目撃増に寄与。
・3月末〜6月は出没多発の可能性。
・昨年、捕獲数は全国・県内とも例年の約2倍で脅威は一定低下。
・それでも人里に慣れた個体(アーバンベア)が残存し、再来訪リスク高。
(2)春特有のリスク
・空腹個体の活動活発化。
・子連れ母グマの防衛行動により事故リスク上昇。
(3)年間見通し
・昨年は不作で、今年は実がつく見込みだが油断は禁物。
・2年連続で出没が多い可能性は十分あるが、昨年ほどの水準には至らない見立て。
(4)人間とクマの接近が増加する要因(接近増の背景)
①人の圧力の低下
・山に入る人や農作業者の減少、人口減により、人がいる気配・活動が希薄化。その結果、クマが人里に入りやすい環境が形成。
②人里の餌資源の豊富さ
・果樹(柿・栗・クルミ)、生ごみ、ペットフードなどにより学習・餌付けが進行。
・一度「餌場」と認識されると居付き・再来訪のリスクが高まる。
(5)地域の状況(福島県内の分布・移動傾向)
・会津・中通りは確実に出没。
・浜通りでも目撃増(大熊町・川俣町で捕獲実績)。
・河川沿いは主要な移動経路の一つ。藪に身を隠しながら遡行・下行する行動特性。
・河川敷の草刈り・藪刈りは有効(隠れ場の除去で市街地侵入を抑止)。
(6)リスクプロファイル(年齢や行動特性に基づくリスク)
①若年個体(約1歳半、体長約1m)
・6〜7月に親離れし単独行動へ移行、目撃増が見込まれる。
・好奇心旺盛で不用意に人前へ現れやすく、突発的な接触・突進リスク。
②成獣
・経験学習により慎重で、人を避ける行動を取りやすい(藪に隠れて静かに接近・回避)。忍者みたい。
③子連れ母グマ
・防衛反応が強く、至近距離遭遇時の危険度が高い。
(7)住民向けの指導と予防対策(住民向け対策・行動指針)
①誘因物の管理徹底(生活圏を「餌場」にしない)。
②生ごみを屋外放置しない、収集日以外は出さない。
③果樹の落果処理、柿・栗・クルミの管理。
④ペットフードを屋外に置かない。
(8)入山・農作業・散歩時の基本行動
①複数人で行動(一人行動の事故が多発)する。
②常時、音を出して存在を知らせる(会話・ラジオ・鈴)。
③多くのクマは音で人を察知すると回避行動を取る。
(9)目撃後の通報・施設対応
・福島県内は110番通報が原則(発信位置に近いパトカーへ即時連携)。
・車内は比較的安全。徒歩時は民家・建物など安全圏へ退避してから通報。
・出没情報がある場合、施設(コンビニ、アリーナ等)は自動ドアを手動化して侵入抑止。
(10)遭遇時の具体対応
・遠距離遭遇: 走って逃げない、ゆっくり後退、無用な大声は避ける。
・至近・不意遭遇: 頭部・頸部を防護して致命傷を回避。
(11)忌避剤の有効性
・一般的な忌避剤は一時的な驚愕効果に留まり、危険が伴わない変化には学習で慣れる可能性が高い
(12)方針・管理の最新情報(行政の管理・方針)
・県は毎年個体数調査を実施し、増減に応じて捕獲枠を調整。
・現状、県内は増減ともに大きくなく「適正管理」状態との見立て。
・負傷事案は年約20名程度。多くが一人行動・早朝帯で発生し、行動変容で大幅な抑制が可能。
(13)線引き(レッドゾーン)の明確化
・保育園・学校・病院等、重大事故に直結し得るエリアにおける出没は、接近段階での駆除等も含め自治体で明確な基準設定と運用が必要。
(14)対策のまとめ
①市町村・メディアのクマ目撃情報を毎日確認し、行動計画に反映する(即日〜継続)。
②生ごみ・落果・ペットフード等の誘因物管理を徹底する(即日)。
③春〜初夏の入山・農作業・散歩は複数人で行動し、会話・鈴・ラジオ等で常時音を出す(シーズン中)。
④出没情報発生時は自動ドアを手動化するなど侵入防止措置を即時実施(発生当日)。
⑤河川沿い・藪の刈払い等の対策を春〜夏に重点実施し、隠れ場を低減(継続)。
⑥保育園・学校・病院等の周辺における対応基準(線引き)を明文化し、住民へ周知(今期中)。
⑦110番初動の迅速対応体制を維持し、住民への周知を継続(継続)。
⑧クマ対策情報とクマ目撃情報マップの更新・発信を継続(継続)。
⑨遭遇したときは、首・頭を守る行動をとる。

 クマ目撃情報マップ  掲載期間 : 2026.3.1~2027.2.28

 クマ目撃情報カレンダー

 クマに出会わないために出来ること

☑ 目撃情報を調べましょう
クマがどこにいるのかを知ることは大切です。福島県警のポリスメールや県自然保護課の目撃マップも活用しましょう。
☑ クマ鈴やラジオなど音のするものを身につけて行動しましょう。
クマが生息している場所では、クマ鈴やラジオなど、音のきるものを身につけ、クマに自分の存在を知らせましょう。
☑ 朝夕の登山や散歩、農作業を行う際は、複数人で行動、クマ鈴等の携帯を徹底しましょう。
朝夕はクマが最も活発に行動する時間帯です。朝夕の入山や農作業には十分注意しましょう。
☑ 屋外に生ごみ、野菜、果物、ペットフードなどを置かないようにしましょう。
クマは餌に対する執着が非常に強く、一度人間の食べ物や生ごみの味を覚えてしまうと、 頻繁に人里に出没してしまうため、クマの食べ物になるものを置かないようにしましょう。冬眠から目覚めたクマは、春から山菜、昆虫、木の実などの食べ物を探してよく行動します。特に、好物のタケノコや山菜を求めて活発に行動しています。また、子連れのクマや若いオスグマが、奥山から里山へ下りてくることもあります。こうしたクマとの遭遇を避け、被害を未然に防ぐために次のような心構えが重要です。

A 遭遇しないための心構え
 まずは、あなたの周辺にクマがいるのかどうか知ることが大事です。もし、いたとしてもクマは積極的に人間を襲うことはほとんどありませんので、住み着かないような対策や遇わないようにすることがまず必要です。
クマがいるのかどうか調べてみよう。(痕跡を調べる)
▶ クマの糞 : 人間と同じかちょっと大きめで形も人間と同じ。食べ物によって変化。
▶ 足跡: 幅は成獣で7~13cm。
▶ 熊棚: 樹上に折った枝を集めたもので、鳥の巣に似ているが、枯葉がつくことで区別。
▶ 熊はぎ : スギやヒノキの樹皮を剥がす行為のこと。樹皮が残り、甘皮部に歯で削いだ痕が残るのが特徴。
・クマの行動を知り、遇わないようにする。
・クマの痕跡や目撃情報がある場所では突然出遭わないよう特に注意してクマ鈴、ラジオなど音のするもの を身につけ、クマに自分の存在を知らせるよう行動し、必要に応じて引き返す勇気を持ちましょう。
・春、秋は昼もよく活動している。夏、1 日の中で活発に行動するのは朝夕。人家の近くへは、夜間にやっ てくることもある。山際での農作業等はクマ鈴やラジオなど、音のするものを身につけて注意して作業をする。
・子グマを見つけたら親グマが近くにいると考えられるので、そっと立ち去る。子グマを守ろうと、親は攻撃してくるので危険である。

B 里を餌場と認識させないための心構え
 知らず知らずのうちに、クマがあなたの周辺に住み着こうとしているかもしれません。ここはクマの生息できる場所ではないことを、はっきりさせるために次の点に注意しましょう。
・人家の周りにクマの餌となりうる生ゴミ等を放置しない。
・人家の周りに収穫しない柿の木などを放置しない。
・ペットフードや家畜の餌を食べていたクマの報告もあるため、ペットフードなどはフードストッカーや納屋などに保管することが望ましい。

C 出遭ったときに興奮しない、興奮させないために
・遠くにいるのを発見した場合は、あわてずそっと立ち去る。
・クマから目を離さないようにして、できるだけゆっくりと後ずさりしながらクマから離れる。クマとの間に立木等の障害物を入れることができる位置に移動することで突進を防ぐこともできる。
・背中を見せて逃げると、クマは本能的に襲ってくるので、走って逃げない。

 過去のrfcクマ目撃情報サイト&マップ

クマ目撃情報サイト2025

クマ目撃情報サイト2024

クマ目撃情報サイト2023