1964年10月21日、一人のマラソンランナーに日本中が歓喜しました。 東京オリンピック男子マラソンで銅メダルを獲得した須賀川市出身の円谷幸吉選手です。 このメダル獲得は、当時低迷していた日本陸上競技界の救世主となっただけではなく、 小さな体で外国人選手を抜き去っていく力強い走りに、多くの国民が感動を覚えました。 この快挙が、その後の日本の復興、発展のための大きな契機となったといっても過言ではありません。 円谷幸吉選手は須賀川市にとっては勿論、福島県の偉人でもあり、「忍耐」という言葉が代表するように、 苦労しながら努力を重ねてきた円谷幸吉という存在を、震災と原発事故からの復興を目指す今、 もう一度クローズアップすべきではないかと思います。
 その思いから弊社が所有するかつての 円谷幸吉選手の音声ライブラリーを「円谷幸吉メモリアルホール」に寄贈し、銅メダルや賞状、 ユニホームやシューズと共に栄光を振り返り、そのDNAを福島復興の励みとする一助としたいと考えています。
昭和39年10月1日から10月9日まで15分番組全8回シリーズで放送した「第39回東京オリンピック記念特別番組・走れツブラヤ」を 今回、新たなインタビューを加え再編集し、10分番組全7回シリーズで放送いたします。
 また、10月18日(日)には円谷幸吉メモリアルホールへの音声ライブラリーの寄贈を行うと共に、座談会「円谷幸吉 栄光への道~ 福島の復興を願って」を午後1時より円谷幸吉メモリアルホールにて開催し、この模様は特別番組として10月25日(日)午後7時より1時間特別番組 として放送いたします。