番組審議会報告
「放送番組審議会」とは、放送法に基づいて、放送番組の適正を図るため、全ての放送事業者(テレビ局・ラジオ局)に設置を義務づけられている審議機関です。 審議会は、放送事業者の諮問に応じて答申や意見を述べ、事業者はこれを尊重し、必要な措置を取るよう定められています。 ラジオ福島では、1959年以来放送番組審議会を設け、 現在原則毎月1回開催、有識者の方々から番組に対する貴重なご意見を頂いています。
第542回・2023年11月
11月のラジオ福島放送番組審議会には篠木雄司委員ら4人の委員が出席し、会社側からは花見政行社長ら3人が出席しました。
また、委員1人は書面で参加しました。審議会ではまず、各委員が番組出演者保護に関する放送基準の変更について答申しました。
ラジオ福島は民放連=日本民間放送連盟の放送基準を準用していて、今般、民放連の放送基準に「SNSなどでの誹謗中傷から番組出演者を保護する」内容の条文が追加されることになったため、
ラジオ福島の放送基準にもこの条文を追加することを先月の番組審議会で諮問していました。22日の審議会では委員全員が「変更は妥当である」と答申しました。
番組試聴は「只見線全線運転再開1周年記念 特別番組 ずっと乗っぺ!これからも只見線!」を聴きました。「只見線全線運転再開1周年記念 特別番組 ずっと乗っぺ!これからも只見線!」は
2011年の新潟・福島豪雨により甚大な影響受け、不通となっていた只見線が全線運転再開から1周年を迎えたことを県内外へ広く発信するために10月1日(日)の午後1時から放送した2時間の公開生番組で、
オープニングからおよそ10分間と福島県の内堀雅雄知事の出演部分からエンディングまでのおよそ20分間を試聴しました。委員の皆さんからは「生放送でテンポ感があり、良かった。鉄道・赤字ローカル線という狭い領域ではなく、
地域活性化・中山間地域の課題という地方全体の課題を考えさせられる内容だった。」
「ラジオ向きの企画で、再開通1周年だけでなく、今後も続けて放送してほしいと感じた。地方の鉄道は観光ツールでもあり、
なくなると地域生活が成り立たなくなる危険性もある。只見線以外にも話題を掘り起こしてほしい。」「只見線は40年前に乗ったが、また行ってみたいと感じる番組だった。
知事の話は生放送のフリートークで思いが伝わった。」「只見線に関わる皆さんの愛を感じた。2人のアナウンサーの役割分担がしっかりできていた。」という感想が出た一方、
「音の大きさにばらつきがあったので、工夫する余地があったのではないか。」という意見も寄せられました。
過去の番組審議会報告
番組審議会委員